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★18 月(ムーン)

●荒涼とした寒々しい原野の遥か彼方には永遠の都へ続く道があり、その入り口の目印として二つの塔が立っている。薄暗い不気味な池から塔へたどり着くには気味の悪いザリガニや狼、犬がまるで行く手を阻んでいるかのようだ。暗闇の世界から助けの手を差し伸べてくれる者もいなく、導いてくれる誰かも見当たらない、永遠の都に到達するには大きな勇気が必要だろう。そしてこれらは自分自身の人間的な自己のさまざまな側面と接触を失ってしまっていることを暗示しているようだ。

●文明から見捨てられ、すべての人間から見捨てられ、ただただ自身のわずかに残っている動物的本能のみを頼りに進まなくてはならない。人間として産まれ生きてきたため本来あるべき動物的本能でさえ最小限に縮小されてしまっている。

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